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法律関係B 「売買契約書」と「契約約款」のチェック 重要事項説明書だけで書類の確認は良いのでしょうか? 今回は前回と同様に、契約書の確認をしていきましょう。 ではまず、契約書の書式の事前のチェックです。 「売買契約書」本体は紙一枚のことが多いのですが、 それだけでは絶対に不足です。 後々のトラブルを防ぐために、手付金の取り扱いや契約解除の方法など 細かい取り決めが必要になります。 そのために作成する別紙が「契約約款」であります。 法律の条文のような硬い内容なので、つい読むのを敬遠したくなりますが、 これを読まずに契約は絶対にしてはいけません。 まず、契約書本体における最大のチェックポイントは、やはり代金です。 金額の確認は言うまでもありません。 しかし問題はその先にあります。 「何が含まれているか」ということです。 つまり、中古物件において、空調、給湯機器、照明器具、収納、など「付帯物」の取り扱いが問題になるケースが少なくありません。 例えば、あなたが一戸建ての中古住宅についている外灯のインテリアが気に入ったとします。そして、それがきっかけとなって物件を購入することになりました。 しかし、いざ決済になったときに売主は、外灯を持って行ってしましました。 売主の言い分としては、「代金の分は家と土地の値段である」というものです。 このようなことが起きないように、やはり契約時に しっかり取り決めておかなければなりません。 ですが、もっとも、インテリアが気に入ったというだけで 物件を購入することはないと思いますが。 真の投資家になるためには、いったいいくらで誰に貸せるかということを 考えなければなりません。 インテリアや、自分の好みでは決して購入してはいけないのです。 それらのうち、どれとどれが金額に含まれているのかをキチンと確認しましょう。 後々もめることのないように、付帯物リストの添付が必須です。 契約約款には重要事項の説明書の内容が全て盛り込まれます。 ここで確認すべきことは @記載漏れはないか、 A内容が重要事項説明と一致しているか、です。 慌てずゆっくり慎重にすべて照合しましょう。 そして、次のこともはっきりさせておかなければなりません @税金は売主とどう分担するか A引き渡しが遅れた場合の対処方法 B万一欠陥が見つかった場合どうするか などです。 これらはすべて契約約款だけが頼り。 この書類ですべてを取り決めておかなければなりません。
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